発表者: 盛 偉
面接対象: 株式会社アラヤ
日付: 2025年7月
論文のポイント: 医療画像における信頼性の高いAIシステムの実現に向けて、神経元レベルの関連性を活用した新しい分布外検出手法を提案
研究の必要性: 神経元レベルでの分析により、より精密で説明可能なOOD検出手法の開発が求められている
核心アイデア: 神経元レベルの関連性パターンを活用してOOD検出を行う
革新性: 従来の手法では利用されていない神経元レベルの関連性情報を活用することで、より精密で解釈しやすいOOD検出を実現
各神経元jの関連性スコアを、各クラスcへの貢献度として計算
技術的工夫: バイアス項とスケーリング因子により、検出精度を向上
計算効率: 訓練済みモデルを変更せず、推論時の計算コストを最小限に抑制
手法 | AUROC (%) | FPR95 (%) | 特徴 |
---|---|---|---|
NERO (提案手法) | 95.2 | 12.3 | 神経元レベル関連性 + 説明可能 |
MSP | 87.6 | 28.4 | 最大ソフトマックス確率 |
ODIN | 89.2 | 24.1 | 温度スケーリング |
Mahalanobis | 91.8 | 18.7 | マハラノビス距離 |
結果の意義: NEROは既存手法を大幅に上回る性能を達成し、特に偽陽性率の削減に優れた効果を示した
戦略的意義: NEROのような説明可能AI技術は、アラヤ様の「人とAIが共生する社会」というビジョンの実現に直結する重要技術
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